レース用語

レースの現場で使うレース用語 & モータスポーツ用語集 ~実践偏~ 

これからレースを始める初心者レーサー達のために、サーキットでよく使うレース用語 & モータスポーツ用語をマトメてみました。
レース観戦するファンの皆様にも有意義な情報が載っているかもしれません?!

あ行


アウトイン ピットから出てコースインし、メインストレートは通らずに、そのままピットインする事。
※主にマシンの状態チェックの時にアウトインする。
ガレージからマシンをサーキットに持って来て、その日初めての走行は基本的にアウトイン事が多い。
その他、残り走行時間が少ない時にマシンのセットアップを短時間で確認したい時にもアウトインする事が多い。


赤旗 走行の中止を告げるコースフラッグ。
重大なアクシデントや予想外の荒天なので走行不能な場合にタワーやポストから提示される赤い旗の事。赤旗が提示された場合、スポーツ走行中は細心の注意でピットへ戻らなければならない。
予選中は細心の注意でピットへ戻り(※メカニックはマシンに触ってはイケナイ)、決勝レース中は赤旗ラインへマシンを停める。(※ピットインしてはイケナイ)
昔は走りたくないので赤旗を意図的に出すドライバーも居たとか?!


赤旗ライン メインストレートにある仮想ライン
サーキットによるがほとんどの場合、スタートライン手前にある。
仮想ラインなので、実際にラインがペイントされている訳ではない。ので、レースに出場する場合は事前に覚えておくこと。


雨ライン 雨の時、速いライン
通常、どのサーキットでも、ドライコンディションとウエットコンディションでは、走行ラインが変わります。路面が雨で濡れている場合、コース外からマシンが走る場所を観ていると、なんでそんな外側走るの?ってくらい、通常と違う場所を走るドライバーが多いのです。理由はカンタン。通常時、走る場所のアスファルトはカドが丸まって行き、普段走っていない場所のアスファルトはカドが尖がっているので、タイヤに食い込みグリップが上がったり、コース外側はカントの関係で水の量が少なかったりするから当然です。手っ取り早く雨ラインが知りたければ、地元のドライバーに聞いてみると、なんとなく、それっぽいラインを教えてくれるはず。。。でも、そのラインがホントかどうかは自分で確認する必要があるのです。自分が不利になる情報をカンタンにライバルに教えるヒトって居ますか???w


アンダーステア ハンドルを切っても思ったようにクルマが曲がってくれない時に言う言葉
一般的にコーナーリング中、フロントタイヤのグリップがリアタイヤのグリップに負けて、自分が予想しているラインよりも外側へマシンが脹らむ事を言います。つまり、フロントタイヤよりもリアタイヤのグリップに余力がある事になります。ドライバーが『アンダーが強くて曲がらないんだよ。。。』と言えば、出来るエンジニアは、リア荷重をフロント側へ変えるセットアップを施す事により、アンダーステアを消しさり、より速く走る事を可能にします。
クルマがアンダーステアな場合は、エンジニアが対処する事で修復が可能ですが、ドライバー自身のアンダーステアが強い場合は修復不能で、概ね三歳までにアンダーステアが治らない場合は、一生治らない事がほとんどです。


エントラント 競技の参加者(チーム)の事。
JAF管轄のレースでは、レースに参加するドライバーは、競技ライセンス(運転者)が必要になります。また、レースに参加するチームも競技ライセンス(参加者)が必要になります。 入門レースでは、上記の事だけ理解しておけばOKですが、日本の最高峰のSUPER GTへ参加するには、それだけでは足りません。 SuperGTに参加するには、運営団体であるGTアソシエイション(GTA)と、GTエントラント協会(GTE)での取決めに則り、JAFが発行するエントラントライセンス以外に、 GTEへ入会したエントラントでなければなりません。入会には審査があり、審査を通過したら、決められた手順に従って、『エントラント代表者』と『エントラント名』を登録します。 SUPER GTエントラントの権利は、エントラント代表者に付随するので、スポンサーが思いつきで、新チームを作って参戦しようとしても、エントラント代表者が変わるとエントラント権利が失効するので、 誰でも好き勝手にチームを作ってSUPER GTへ参加する事は出来ません。



オーガナイザー レースの主催者の事。
困った時に選手の意見が言えるように誰なのか?どこに居るのか?は覚えておいた方が良い。


オフィシャル 競技委員の事。
レース前に、ヘルメットやハンスデバイスなのどの事前確認に来てくれたりすることもある。
耐久レースなどでは、ピットイン時に作業違反が無いか?監視したりしているので怖いヒトのイメージがあるが、それは妄想で、レースにかける熱い思いと公平な判断が求められる職人集団。
ルールがわからなくて困った時に誰なのか?どこに居るのか?は覚えておいた方が良い。

か行


ギアボックス トランスミッションの事。
ミッションと訳す場合もある。簡単な構造くらいは知っておくと、ギアが入らない時に、この辺が壊れたのかな?と、無理やりギアを入れる方法を思いつくかもしれない。
通ぶるには、『ヒューランド』とか『エックストラック』とかのメーカー名を知っておくと便利。間違っても、『エックスボックス』とか『ヒューストン』とか言ってはイケナイ。。。素人だと思ってナメラレマス。。。


クールダウン クーリングとも言う。
いろいろ使う言葉ですが、、、基本的には、冷やすと言う意味です。冷やす対象は、エンジン、ブレーキ、タイヤ、ドライバー等様々です。
例えば、ツインリンクもてぎ等を全開で走行するとブレーキがあっと言う間に700℃を超え、利きが著しく悪くなったり、最悪、全く制動しなくなる場合があります。なので、あまりブレーキを踏まず、空気で冷やすように走る事をクールダウンと言ったりします。
レインタイヤを乾いた路面で使うと、スグにブリスターが出来てタイヤが沸いてきますので、濡れた路面を探してクーリングする事が大事になります。


クールスーツ ドライバーの体を冷やす冷却装置
60~70℃にも達するコクピットの中にいるドライバーを熱中症から守るために氷やドライアイスで冷やされた水をドライバーが着用するインナースーツに縫い付けられた細いチューブに冷水を循環させる事で体を冷やす文明の力。
元々は、長時間にわたる手術のオペで体力を消耗する医療ドクターを守る医療機器や、冷却機能を持たない戦車などに搭乗する戦闘員のために開発された軍事機器が進化したものである。
最近はクーラーを完備してるレーシングカーが増えてきているため、今後、減少していく事が予想されるが、マザーシャーシでは、エアコン+クールスーツのニチョウガケでもドライバーは辛いらしい。。。との噂がある。


クリアアップ 誰にも邪魔されずに走る事。
渋滞しているような混雑した場所を走るよりも、コース上をノビノビと一人で走るほうがタイムは良くなるものです。
予選などで、監督から『クリアラップとって!!』と無線で指示された場合、あわてて、車内でラップを探していけません。商品(クレラップ)じゃないから。。。


コントロールタワー3階 競技運営者から呼び出しを受ける際に呼ばれる場所
ピットロード速度違反やピット作業中の作業手順違反等をした場合、放送で、”チーム代表者はコントロールタワー3階まで来てください!”とアナウンスされる。 どこのサーキットも何故か?大概、3階に呼び出される。経験上、1階や2階は無い。競技運営団がつかんだ情報の事実確認をされることが多い。 接触の確認などは、たまに”ゼッケン○○番のドライバーはコントロールタワー3階まで来てください!”と言われることもある。 大物ドライバーになると、”『○○ドライバー名』選手、コントロールタワー3階まで来てください!”と実名で呼び出されることもあるが、その場合は、通常案件では無く、レベルが一段と高い、スーパーメンドクサイ案件なのは間違い無いので、心して、呼び出される事が良い。
※安心して下さい。ボク、実名でコントロールタワーに呼び出されたのは、未だ2回しかありません。。。

さ行


暫定 予選や決勝が終わると「暫定結果」が主催者から発表され、本当のレースが始まる。
「暫定結果」に不服がある場合、「暫定結果」発表から30分以内にエントラントは書面を持って抗議することが出来る。抗議が無い場合は、オーガナイザーは競技結果を確定し、「正式結果」が発表されレースは終了となる。
「暫定結果」がでないと「正式結果」が出ず、マシンをパークフェルメから運び出すことが出来ない。そのため、早く帰りたいメカニックは、「暫定まだ~~?」と騒ぎ出す大事な儀式のための書類なのである。


ジオ ジオメトリの略で、主にサスペンションとシャーシの相対的な位置を意味する。
サスペンションアームが動くとキャンバーやトーが変化し、マシンの運動性能に大きな影響を及ぼす。調子が良い時は「ジオ」と言う単語は使わないが、調子が悪くなると、「ジオじゃね???」とジオメトリのせいにするのが人情である。タイムがでない状況を打ち破るためにジオを変えたりしても、大抵の場合、非常に複雑でデリケートな部分なのでハマルのが常。レースウィークにいじり始めたら名探偵コナンでも迷宮入りすると言われている。。。


三味線 本来の速さや実力を意図的に隠してライバルを油断させること。
「三味線を弾く」、「シャミル」も同類語。本番でライバルを欺く必殺技の一つで、わざと遅く走る妙技。アタマの悪いドライバーは「全力」以外知らないらしい。。。例えばスーパーGT公式テストでマシンの全力を出し切って、スゴイタイムを出して、ライバルをぶっちぎると、あ~ら~不思議。マシンの性能調整が行なわれ、BOPがキツクナリ、本番のレースではマシンが遅くなってしまう。最近では三味線を弾いていないか?チェックするために共通データロガーの搭載などが行なわれているが、三味線検定の有段者は上手く誤魔化すらしい。。。


シャンパン 飲み物では無く、水鉄砲のように掛け合うものとの説あり。
表彰台の上でムカつくヤツにかける液体らしい。。。夏場のレースだとシャンパンが乾いた後はベトベトで気持ち悪くなるし、甘い臭いでスズメバチがよって来るのでカナリ危険な液体とも言える。ズルして勝った選手が良く言うセリフは『明日もこのスーツ着るから、シャンパン掛けないで!!』です。噂ではアルコール入りシャンパンを表彰台でがぶ飲みして、1時間後のダブルエントリーしていたレースを欠場した選手もいるとか?!


スタビさわって!! 車のセッティングパーツであるスタビライザーを硬くしたり、軟くしたりすること。
マシンのロール感をドライバーが変えたい時に、ダンパーの減衰を変えたり、サスペンションのスプリングを変えたりする時とは、違うな!と感じたときに、『スタビ弱めて!!』ととりあえず言って見る言葉。 居酒屋に入った時に、『とりあえず、ビール!!』と言うのと同じくらい、差しさわりの無い言葉で、 マシンの剛性感が自分のイメージに合わない時に、フロントのスタビ張って!!とか、雨降ってきたので、スタビ緩めて!!とか使う事が多い。

た行


ダブルヘアピン 岡山国際サーキットにあるヘアピンが2個連続してある場所を指す。
最初のヘアピンをレッドマンコーナーと言うが何故か誰も呼ばない。呼び方はダブルヘアピン一個目。 2個目のヘアピンをホッブスコーナーと言うが何故か誰も呼ばない。呼び方はダブルヘアピン2個目。


ダミーグリッド フォーメーション・ラップが始まる前にマシンを停める場所。
決勝レース前にピットを出て、フォーメーション・ラップ開始できるように、マシンを各々のスターティング・グリッドに着けなければならないが、その際の仮スタート位置を指す。 ローリングスタートだと大体の場所でOKだが、スプリントレースでは1cmが勝負を分けるので、かなりシビアに場所にコダワラ無くてはイケナイ。スタートグリットの線よりバンパーは飛び出してもギリギリセーフだが、前輪のタイヤ軸を越えると、決勝レース中に、ピットロードに呼び返される事があるらしいので、どこまで攻めるのか?はドライバー次第となる。


タワー三階 サーキット内の施設。コントロールタワー3階のこと。
関係者があまり行きたくないとされるパワースポット。大物ドライバーになるとお茶を飲めるらしい。。。詳しくはコントロールタワー3階を参照のこと


データロガー アクセル開度、ブレーキ踏力などを記録する装置
航空機事故などがあった時に原因を解析するためにあるフライトレコーダーのようなもので、運転中にドライバーがどのような操作をしたのかが記録されるメモリの俗称。基本的には、アクセル開度、ブレーキ踏力、ステアリング角度、速度、エンジン回転などドライビングに関わる数値が時間軸や距離軸によってグラフ化することが可能。ドライバー二人のグラフを重ね合わせる事で、ドライビングのニガテな所や得意な所をを炙り出すツールとしての使い方が一般的。
しかし、ドライバーがウソツキナ場合、ウソ発見器としての使い方もあり、コースアウトやスピンなどを報告しないで誤魔化しても、後でバレルことがあり、ドライバーは自分がミスした場合、データロガーの記録周波数(ロギングデート)を誤魔化したり、メモリを物理的に破壊することが必要。最近ではGPSで位置データを自動集計する機能もあるため、やっかいな理系ドライバーは、GPSジャミング装置などを使って、自分のミスがバレルのを阻止するツワモノも居る。

な行


ナラシ ナラシ走行の事、新品エンジンや新品ミッションで走る際、様子を見ながらゆっくりとサーキットを走る事。
組みあがったばかりのエンジンをイキナリ全開にすると、壊れたり、力の無いエンジンになってしまいます。エンジン部材は熱で変形するので、エンジンを組む際に精度や公差に気を使っても、材質の違いによって熱的な負荷は異なるので最適な数値で組みあがるとは限らないのです。エンジンやミッションに熱負荷を掛けるために、ゆっくりとサーキットを走るのですから、レコードラインを外して走る必要があります。レコードライン上をゆっくり走るものならば、かなりの確立で後ろから追突されます。後続車両は全開で走ってきますので。。。そもそも、ゆっくりとサーキットを走る事自体、カオスな現象なので、全力走行以外でサーキットを走る事は、慣れていないと意外と難しものです。
※久々にサーキットを走る場合、人間のならし走行も必要です!!


ニスモ応援団 サーキットで見かける熱狂的な応援団の皆様です。
各メーカーやチームにも応援団はありますが、サーキットでイチバン目立つ応援団がニスモ応援団ではないでしょうか? レーススタート前、メインスタンドからニスモドライバー達へのエールが行なわれているのをよく見かけます。 また、ニスモ車両がレース走行中、ニスモ系のマシンが通り過ぎるタイミングで応援旗を振っているので、ピットから眺めると、タイミングモニターを見なくても、あーーー、ニスモ通り過ぎたのね。。。と一目瞭然だったりします。 個人的には、スタンドにニスモ応援団がいないと寂しいのですが、大人しくレースを観たい人もいるので、バランス感覚、応援団の統制能力が難しいのでは?と分析しています。   


燃料イクツ足す? なるべく軽い状態で走りたいのでガソリンの量をギリギリにしたい時に使う言葉
メンドーなドライバーになると、練習走行、予選走行、決勝走行時に、燃費がバラバラになります。アクセルの踏み方で燃費は変わるので、通常は想定される決勝ラップ+3周分などの余剰ま燃料を積んで走りますが、それでも燃料が足りなくなるお騒がせなドライバーはかならず居ます。 バトルになると、やたらめったらレブまでエンジン回すドライバーや、ブレーキングでやたらアクセルをオーバーラップさせたりしないように、レース中は無線でドライバーに燃料の残量を確認する必要があります。

は行


左足ブレーキ ブレーキペダルの操作方法のひとつで、左足でブレーキペダルを操作すること。
スーパーGTに出場するドライバーの大半は左足でブレーキを踏む。理由はカンタン。左足でブレーキペダルを踏む時に、右足でアクセルペダルを踏めるから。 車のライドハイトやピッチングを調整できるので、左足が使えると運転を誤魔化し易く、チョー便利。
しかし、GT500になると話は変わり、某メーカのドライバーは、ほぼ全員、左足ブレーキから右足ブレーキに変更を求められている。もちろん、ハイブリットの動作領域が制限されているので、効率良く回生させるためには、右足でブレーキを踏まなくてはイケナイ。


ピットウィーク 興行イベント型レースでレース走行前にピットロードをお客様に開放してファンサービスする事
スーパーGT等、同じマシンをドライバーが二人でシェアする時に最もドライバーが気合を入れる瞬間
目の前でファンの列が出来るドライバーと、そうでもないドライバーと、はっきりと人気が解る残酷なショータイム。
人気ドライバーはサイン会を実施する事もあり、行列が出来る。人気が無いドライバーは、なりふり構わずグッズを配ったり、姑息な手段も採るがレギュレーションが無いのでやったもん勝ち。
やたら人気があるピットウォーク職人のドライバーもいるらしい。。。
※ドライバーだけではなく、イベントの仕切りや動線管理などマネージャの技量もわかりやすい。。。w


ビバンダム ミシュランタイヤのキャラクター人形。白いタイヤを積み重ねた格好。ポルシェのレースやスーパーGTのレースに主に現れる。
確認されているだけで、2匹は居る模様(クーラー付き夏仕様、クーラーレス仕様)。家族なのか?分身の術なのかは不明。
軽快に動いて、とてもフレンドリーだが、中に誰が入っているのか?確認してみる事が必要かも?!
※個人的には、タイヤを積み重ねられて、黒ビバンダムいじめをされた事があるのでちょっとニガテ・・・


ピックアップ 他車のタイヤカスが自車のタイヤに付く事。
スーパーGTでは、複数のタイヤメーカーがあるため、走行中、他車のタイヤカスを踏むと、いきなりグリップレベルが落ちる。ひどい時には、震動で前が見えなくなる事もあり、ルーキードライバーはマシントラブルと錯覚してピットインする事が多い。 実際に走らないヒトは、ピックアップに興味が無いが、スーパーGTを走るドライバーはピックアップに神経を尖らす。決勝レース中、速い車両に抜かれる際も、気軽にラインを譲ってはイケナイ。 自己中心派ドライバーは、タイヤカスを踏ませる事があっても踏むことはない。決勝レース中、地雷原のようなタイヤカスの群生地が発生するが絶対に走ってはイケナイ。とにかく、タイヤカスを踏んでしまうとピックアップでラップタイムが1~2秒はスグに落ちてしまう。


ブリスター タイヤの表面に気泡が出てくる事。
タイヤの温度が限界を超えるとタイヤ内部のゴムから気泡が発生し、お湯が沸騰した際のようにタイヤ表面が泡状となる。ブリスターが発生するとグリップレベルは極端に落ちる。 単純に考えると、ソフトコンパウンドになる程、ブレーキにキツイサーキット程、タイヤ内部の温度が上昇し易くブリスターが発生し易い。

ま行


マイクナイト 岡山国際サーキットにある最終コーナーの1個前のコーナー名称
SUPER GTではアクセル全開で駆け抜ける超ハイスピードコーナー。ブレーキランプを光らせるとチキン野郎と思われるので、コワくてもブレーキは踏まない。つーか、踏んではイケナイ。 ギャラリーがスゴク近くで観ているので、思い切り良くアクセル開けて、トラクションコントロールに身を任せて攻めまくるコーナーです。GT300クラスだと3速全開だと速度が低いので4速にシフトアップして進入。。。"ホントに曲がれるの?"と疑心暗鬼になりつつもアクセルべた踏みでトラクションコントロールのマップを最強にして、トラクションをゴマカス超絶テクニックが必要とされるコーナー。


マーシャル レースの安全な走行状況を見渡すコースの審判員の事。コースマーシャルとも言う。
イエローフラッグやブルーフラッグ等の旗を使ってドライバーへトラックコンディションを伝えたり、コースアウトしてマシンがグラベルへ埋まった際等は、車やドライバーのコース避難の誘導をしたりする。 その他、観客や選手が危険にさらされないように車両の不具合を監視したり、レース競技の安全をを守る大事な人達。


ミュー サーキットの路面状態に関して使われる用語で、サーキット路面の摩擦係数の意味。一般的にミューが低ければ滑りやすく、高ければグリップ力が高い。 時間帯や天候で路面のミューは変動し、コース脇のホコリがコースに侵入したり、タイヤーのラバーが乗ったりする事でも高くなったり低くなったりする。 昼間帯はミューが高くても、夜明けのミューは低くなる傾向がある。
※参考:夜明けのMEW(よあけのミュー)・・・小泉今日子が1986年7月にリリースした19枚目のシングル


メイン切って!! メインスイッチを切っての略語。
レーシングカーは軽量化のために発電機やバッテリーは最低限のモノを使用している場合が多く、エンジンをかけずにメインスイッチをONにしているだけで、バッテリが上がってしまったりするのです。
なので、スタートグリッドでメインスッチ入れっぱなしにしていると、バッテリ上がりに遭遇したりするのです。ちなみに、勝手にメインスッチを切るとロガーデータが消えたりする場合があるので、ベテランドライバーになるに従って、メインスイッチを触る場合には、エンジニアに『メイン切って良い?』等と確認して、何か不具合が有ってもドライバーの責任じゃないから~と言える様にするのであります。


モスエス 岡山国際サーキットにあるアドウッド前のコーナー名称
晴れていれば、ストレートを走る感覚で全開で走れるコーナーだが、雨が降るとチョー最悪な激ムズコーナーに変化し、他車などが居てラインを一本外して全開で走ろうとするとマシンはカナリの確立でスピンする不思議なコーナー。
入門クラスでは大した困らないのですが、SUPER GTの場合、このコーナーでGT500とGT300が遭遇するとお互いに行き場が無くなり大変困る事が多かったりします。実は岡山国際サーキットでは鬼門となるコーナーです。


持ち込み マシンをサーキットに持ち込む前にエンジニアがガレージで済ませてくるセッティングの事
スーパーGTでは、練習走行の時間が非常に少ないために、走り始めのマシンセッティングが非常に大事なのです。1時間40分の練習時間の間にレースで使うタイヤの評価、ドライバー2人の習熟、マシンのセットアップを行なうので、最初の走り出しのセットアップが決まっていないと練習時間がどんどん無くなり、ハマッテイキマス。
サーキット毎にエンジニアが、”こんな感じ?”とカンで決めることもあれば、7ポストリグで事前にバーチャルでサーキットを走らせマシンのセットアップを進める事もある。昔は遠足の持ち込みオヤツは300円までとかレギュレーションが有ったが最近は不明である。

や行


ヤッツケル!! ライバルに勝つことではなく、ドライバーのミスでマシンを壊すこと。
具体的には、『逆バンクでコースアウトして、アンダー(パネル)をやっつけちゃった。。。』とか使う事が多い。素直に謝れば許してくれるエンジニア・メカニックもいるらしいが、あまり聞いたことは無い。あんまりマシンをヤッツケているとシート喪失の危機がおとづれる事間違いなし。自分を守る意味でも、『ボクは悪くない。』と言い切り、自分以外の外的な要因によってマシンがやっつけられた事をアピールする事もドライビングテクニックの一つである。


ヨンサラ。 4本ともに新品タイヤの意味。
まっさらの新品を4本下ろすから!!って事。さら=使用されていない新品のことで(さらっぴん)のこと。使われていない土地を”更地[さらち]”と言うのと同様で、元々、新しい物を意味する「まっさら」という京言葉。「サラ」も矢張り元は関西弁
ヨンサラやで!! 気合入れんとアカンで!!と言うとツゥっぽい。(らしい???)

ら・わ行・ん


ライセンス関係 レースエントリーした時、受付時に確認される書類
参加型レースだと、1)運転免許、2)ドライバーライセンスで済むのだが、国際格式レースになると、1)運転免許、2)ドライバーライセンス、3)エントラントライセンス、4)メディカルサーティフィケートの4種類を指す。
メディカルサーティフィケートは、取得まで時間が掛かるので、スーパーGTに出場するドライバーは、早めに準備する必要がある。


ラジオチェック!! ピットとレーシングカーの間で無線通信できるかを確認する方法
手順はカンタンで、レースウィークの走り出しの時、ピットロードを出てコースインする最初の一周目で、混信が無いか? コース1周全ての地点で無線通信できるか?を確認するためにドライバーがコースを走りながらピットと無線通信する。
ピットロード出る時は、ドライバーが”ピットロード出口!!”と言いPTTをOFF。そのタイミングでピットから”クリア!”と言って、ドライバーが聞こえればOK.そのまま走りながら、Dr:”1コーナー”→PIT:”クリア!”、 Dr:”2コーナー”→PIT:”クリア!”、 Dr:”3コーナー”→PIT:”クリア!” ・・・・・・ Dr:”最終コーナー”→PIT:”クリア!”と、コース一周で無線が通じるかを確認する作業。


ラバーグリップ 路面にタイヤのゴムが付着する事でグリップ力が上がる事。
レースウィークになるとコースのレコードライン上にタイヤのゴムが付着していき、金曜日よりも土曜日、土曜日よりも日曜日の方がタイヤグリップが上がるものなのです。 しかし、自分が使っているタイヤメーカ以外のメーカを履くマシンが多いと、逆に、滑り易くなったりすることも有ります。一般的に雨が降った後は、路面表面が洗い流されることにより、ラバーグリップは落ちます。 ドライバーは予選を失敗すると、、、”タイヤラバーの影響を読みきれず失敗しちゃったよ。。。”等とモットモラシイ言い訳をする生き物ですので、聞き流して上げて下さい。


レーシングドローン 自分で運転したフリしてるが、実は遠隔でラジコン的にマシンを動かしてもらう方法
レースで勝つためにTakamori博士が生み出した秘策で、手順はカンタン。ラジコンが上手な人に自分の乗るマシンを運転してもらう方法です。現在、GT300&GT500共にレーシングドローンはレギュレーションで規制されていない。たまにTakamori博士が周りより速く走っている時は、レーシングドローンを使っているかも?と疑ってみる必要がある。特にドライバー表示灯がピンク色の場合、5.8Ghzでマシンが遠隔操作されている可能性があるので要注意。レーシングドローン以外にも、Takamori博士が最近開発したドローンシューズは、勝手に足裏がLEDで光ったりするが、これはドローンの仕業で、Takamori博士が光らせているわけでは無い。
※Takamori博士のドローンレーシング計画


ワークス 自動車メーカーがレース活動のために直接的に資金や人員を送り込んで運営するチーム
レースで勝つ事が義務づけられているチームでドライバーはドライバーだけの仕事に専念できる環境が整っている。勝っている時は良いが、負けると、すべてのお膳立てがスタッフによって完璧に整えられているので、結果が出ないときはドライバーは追い詰められるというキツイ環境なのです。Takamori博士はワークスチームに入った事がないので、詳しいことはわからないが、最近は、系列関係に無いが、車両やデータ、資金等の提供を受けているセミワークス的なチームも多く、垣根があいまいになってきている。ワークスチームとサテライトチームとプライベートチームの見分け方は案外カンタンと言う諸説もあり、ホスピタリティテントにあるオヤツやデザート、冷蔵庫にあるドリンクの種類、トランポの装飾具合で判断できるかもしれない。。。


ワンメイクレース 自動車関連企業等が主催するイコールコンディションに限りなく近いレース
入門者向けレースに多く、レースに参加できる車両が1種類に限定されるレースで、マシンの独自改造等は一切許されないため、基本的には同一車両で、ドライバーの力量を競わせるためのレース。一般的には、マシンの性能差がないため、純粋に選手のテクニックの優劣を競う事が可能と思われている。しかし、現実にワンメイクレースで勝つためには、選手のテクニック以上に、重箱の隅を突く様な細かいセッティング技術や、特定車種だけに限定した裏技的な運転テクニックが必要となる。 また、部品の加工等も禁止されるため、費用の高騰が抑えられるイメージがあるが、加工が禁止されるため、同じ部品を大量に購入して、悪い部品は捨て、良い部品だけを使用したりする選手もいるため、一概にコストが抑制されるとは言いがたい現象も起きているのが現実なのです。

A~Z行


Aコーナー 富士スピードウェイのコカコーラーコーナーの事。
現在のコカ・コーラ コーナーの位置に1990年台以降、2003年までの旧コースレイアウトでは、缶コーヒー「BOSS」の大看板が設置されたシケインがあり、「Aコーナー」と呼ばれていたため、ベテランドライバーは、今でも普通に「Aコーナー」と呼んでいます。


Bコーナー 富士スピードウェイのダンロップシケインの事。
現在のダンロップシケインは、1990年台以降、2003年までの旧コースレイアウトでは「Bコーナー」と呼ばれていたため、ベテランドライバーは、今でも普通に「Bコーナー」と呼んでいます。


BoP バランス・オブ・パフォーマンス(BoP)と呼ばれる独自のマシン性能調整システムで、車両毎の性能調整を統一的に調整する仕組み
スーパーGTでは、毎レースごとに事前にBoPが制定される。GT300クラスにおいては、世界標準的であるFIA-GT3規定車両と、日本独自のJAF-GT規定車両の両者のバランスを取る参加条件となっている。 基本的には、車高、重量、ターボ加給圧、エアリストリクター径で調整することが多く、概ね上手く機能しているが、絶対的な公平など、民主主義の世中にはありえなく、最大公約数的に公平である。
そのため、少しでも有利にレースをしたいなら、BoP的に有利なマシンでレースをするのはアタリマエ。もちろん、BoPを決めるミシュ○○テストコースで開催されるテストですら、バレナイヨウニ三味線を弾くのもアタリマエになっているとの噂もチラホラ。そもそもレースをする事は、周りと戦う事なので、情報戦略で負けてるようじゃダメだし、いろんな事でヒトより有利に戦いたいと皆が考えるのはアタリマエなので、そもそも絶対公平なBoPが存在する訳が無いのです。


FU? レース中、無線でドライバーに燃料の残量を確認させる言葉
エンジニアが燃費計算をしたいために、定期的に無線でFU?と聞いてきます。アタマの良いドライバーはウソの数字を言います。もちろん、後でバレマスが、後乗りの仲の悪いドライバーをガス欠に嵌めたりする場合には有効です。その際は、FU残量をリセットしてしまったり、FU・Mixスイッチをデタラメな場所にしたりしてごまかす事が必要になります。


MoSRA モータースポーツ専用のUHF帯無線システムの総称です。
耐久レース等ではレース中に無線でピットとドライバーが交信しています。便利な通信手段ですが、電波は目に見えない公共財産ですから、好き勝手に無線を使ってはイケマセン。無線免許の申請して、手元に免許証が発行されるまでは、電波を発射してはイケマセン。
サーキットではいくつかの無線通信方式の種類がありますが、イチバン本格的なレース用無線システムとしては、モータースポーツ無線協会(MoSRA)が免許を受けたモータースポーツ専用周波数帯として30chが割り当てられています。 モータースポーツ無線協会に加盟したチーム毎に毎年、周波数が割り当てられ、423.000Mhzから125Khz-STEPで423.1750Mhzまでの15ch、424.0000Mhzから125Khz-STEPで424.1750Mhzまでの15chが用いらています。 無線の傍受は自由ですが、その存在や内容を人に話してはイケマセン。電波法に則って処罰されますのでお気をつけ下さいませ。


TC コンピュータ制御のアクセルワークが可能な便利なシステム
レーシングドライバーとは、コーナ脱出時、出来る限りはやくアクセルを踏みたい生物です。しかし、大胆にアクセルを踏めばカンタンにホイールスピンして失速するので、細心の注意でアクセルを踏でいます。しかし、トラクションコントロールが付いているマシンは、コーナー途中でドライバーがアクセルペダルを全開にしても、コンピュータさんがタイヤがスリップした瞬間、1/100秒くらいの速さで各種センサ情報から自動的にアクセル開度を調整してタイヤへのトラクションを自動的に制御するシステムなのです。
もちろん、かなりスピンしづらくなりますが、国際Bライセンス以上のドライバーになると、肝もすわり、コンピュータも驚くような大胆なアクセルワークでGT3マシン等でもカンタンにスピンさせる事が可能な技を習得しているものです。w


TCR 世界中で流行りつつある新ツーリングカーレース
※TCRは、GT3コンセプト(誰でも容易に入手可能な市販車ベースの世界規格レーシングカー)を踏襲した世界ピラミッド構造ツーリングカーシリーズで、WTCC(世界ツーリングカー選手権)で使用されているTC1:WTCCトップカテゴリー、TC2:FIAが主催するヨーロッパ・ツーリングカー(ETCC)に出場する車両のカテゴリー、そしてそれに次ぐカテゴリーとして、TC3(TCRへ改名)が設定され、世界中で行なわれ始めているツーリングカー選手権。

2016年10月現在、TCRマシンは日本には1台も入ってきていませんが、流行するのは時間の問題です。これからの展開次第ですが2017年には日本にもTCR車両(Audi RS3 LMS)が登場しそうです。ボクは、只今、購入にむけて絶賛準備中です。2017年から日本のレースで走らせたいので、各方面と調整中ですが、イロイロと大人の事情があるようでノンビリとまってます。

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